2015年11月8日日曜日

国の社会保障制度に財源がないことが問題

市議会決算委で稲葉市議


 市議会決算委審査特別委員会で稲葉市議は、民生費からみた歳出構造について質しました。

 帯広市の歳出構造を見ると目的別歳出では土木費から民生費に。性質別歳出では投資的経費から扶助費へと歳出額の1番が変化しています。

 稲葉市議は「生活保護費が財政を圧迫しているというが、扶助費に占める生活保護費は5年前の47%から40%に。民生費も扶助費も国の社会保障制度として機能しており、国の地方への適切な財源移行がされていないのが最大の問題。財政制度の改善を強く求めるべき」と強く求めました。


社会保障の効果「雇用は公共工事の1・3倍」


 稲葉市議は、社会保障と地域経済の関係について産業連関表を使った国の試算も示しながら質しました。「1兆円の投資をした場合、公共工事のGDP効果は1兆4600億円、社会保障はその1・1倍。雇用効果は公共工事が20万人で社会保障が26万人で1・3倍となっている。帯広市における年金支給額は給与総額の約3割で600億円。福祉のまちづくりが、地域経済への波及、雇用の拡大に極めて有効」と述べ、まちづくりへの提言をしました。