2016年12月18日日曜日

広がる格差と貧困是正の予算を

市民が幸せを感じられ希望にあふれるまちづくりを

帯広市議会 稲葉市議が一般質問


 帯広市議会12月定例会の12日、稲葉市議は一般質問に立ちました。

 稲葉市議は、「消費税8%への増税後の10四半期のうち8四半期で個人消費が前年同期を下回り、上回った2期も物価上昇の影響」と個人所得の低迷を分析。予算編成の課題は「市民の中に広がった格差と貧困の是正をどう事業化していくか」「市民の懐を温め将来に対する安心感を与える予算編成を」と求めました。

 さらに予算編成の重点「地域経済・人づくり・安全安心」でつくられる「市民の幸せ、希望にあふれる帯広とは」と質したところ、「生きがいや人と人との温かいつながり」との答弁があり、「格差と貧困の拡大を1自治体だけでは解決できないが、市民の苦難を改善する方向での市政執行はできる」「貧困と貧乏の違いは、温かい人と人とのつながり。そうしたまりづくりを」と求めました。

修学援助「子どもの貧困対策で不可欠な制度」

「入学準備金は3月に支給を」


 稲葉市議は「格差と貧困への対処がなければ市民の『幸せと希望』は実現しない」とし「小中学生の貧困対策で不可欠なのは就学援助制度」とその充実を求めました。

 就学援助制度を「全ての保護者に周知し、無料低額医療制度や固定資産税の減免制度等知らせる」ことは、「提案について協議したい」と答弁。さらに「5月に支給している入学準備金は、必要な3月に前倒し支給すべき」と求めたのに対し「保護者の家計負担軽減に効果的。調査・検討したい」と答弁がありました。

 就学援助に「就学に必要なPTA会費、生徒会費、クラブ活動費の3項目を追加すべき。1項目づつ追加も含め工夫を」と求めたのに対し「支給すことが望ましいが、財源が問題。提案の内容も含め考えたい」と答弁がありました。

学校徴収費「最高21,463円、最低5,780円。格差の是正か学用品費の見直しを」


 学校徴収費が、学校毎に大きな差があることも明らかにしました。小学校では5,780円~21,463円、中学校は17,313円~41,222円。就学援助の学用品費より高い学校が多く、指針を作るなど見直しを求めたところ「必要最低限に止める検討する」と答えました。