2017年3月5日日曜日

生活困窮者の自立を支える

「自尊感情が人の尊厳を支える」


「支援される人が支援する側にまわる』

十勝まちづくり研究会が講演会


 十勝まちづくり研究会は28日、釧路生活相談支援センター長を迎え「生活困窮者の自立を考える」と題した講演会を行い、十勝からの実践報告も3人からありました。

 櫛部さんは釧路市役所の生活保護課に長く務め、釧路市の「自立支援プログラム」作成にかかわり「生活保保護自立支援釧路モデル」と全国に紹介されています。

 櫛部さんは「生活保護受給者の自立と言えば保護廃止を指していた。しかし、保護か就労(廃止)でなく中間的な就労があってもいいのではと、体の状況にあった多様な就労を自立支援プログラムとして行った」「結果、保護受給者の顔が明るくなり『ありがとう』と言われた。自立とはかけがえのない私と居場所づくり。芽生えた自尊感情が人としての尊厳を支える」と強調。「後継者がいない漁網仕立てなど組み入れ、都市経営戦略プランの産業対策になっている」と話しました。


「子どもの貧困を『可視化』する」

十勝からの実践報告


 十勝まちづくり研究会の実践報告は、①地域の子どもの貧困を可視化する②小規模多目的共生ハウス『みんなのおうち』の今とこれから③高校生をめぐるる状況、について3人から報告がありました。

 報告者の大平さんは「子どもの貧困率16・3%。6人に1人の子どもが貧困状態。どういう状態なのか誰もがわかるように可視化すべき」と訴えました。自身の市議会への陳情を例に「市議会に働きかけることで、市民の代表の議会も動き、行政を動かすことができる」と訴えました。