2017年3月12日日曜日

「住民の生命、身体、財産を守る」ため体制強化を

とかち広域消防~消防力、自賄などの解消


「様々な課題解消のタイムスケジュールを」

とかち広域消防議会で稲葉市議


 とかち広域消防の予算議会が開かれ稲葉市議は、課題解消のタイムスケジュールの作成など質しました。

 2年目を迎えるとかち広域消防は、全国最大の広域消防になりましたが組織面、職員の給与・階級、消防力整備、自賄の解消など解消すべき課題が山積。「その課題の解消へのタイムスケジュールを持つべき」と質したところ、「地域の実情を検討した上で可能なものから進めていく」「内部管理体制は直ちに行い、勤務形態など組織面、職員の給与や階級、新しい消防力の指針は中期的課題として5年をめどに、自賄いの解消は長期的課題として解消していきたい」と述べ、スケジュールまでは報告できる状態にない」としました。

 稲葉市議は「住民の生命、身体、財産を守る責務を全うするため、必要な消防体制の整備指針を早急に示すべき」「各市町村の計画を消防局が調整し策定を」と強く求めました。

「老朽化した消防車両の整備は喫緊の課題」
「帯広市の更新計画の進捗は局で管理を」


 消防車両は20年、救急車は10年で更新するとしています。帯広市では、救急車は10年以内に更新していますが、消防車両は25台中20年以上の車が11台。「6期総内に更新を完了する」することに。稲葉市議は「残された3か年で更新は難しく、局と市との協議が必要」と求めましたが、「現基準での管理はできないが、更新についての情報の共有はしていきたい」と答弁がありました。

出動経費調整2万1千円「同一組織で応援部隊の経費のやり取りは矛盾」


 自治体の境界を越えて出動する場合、出動経費調整として2万1千円が支給されます。稲葉市議の質疑で、この調整は「救急車の出動のみについて行われている」ことも明らかになりました。稲葉市議は「同一組織内での経費調整は自賄制度の矛盾。しかも救急出動は調整し、災害出動はしないと言うのはダブルスタンダード。矛盾に矛盾を重ねることになる。全出動を調整するか調整をやめるか統一すべき」と求めました。さらに「消防議会に議会運営委員会を設置することと議会の中継」も求めました。