2018年3月11日日曜日

家畜糞尿「マイナスの課題をプラスに」

バイオマスエネルギーの地産地消

バイオマス産業による循環型社会の形成


バイオガスで興す地域づくり


 「バイオガスで興す地域づくりセミナー」が北大で行われ、興部町の硲町長、バイオガスに取り組んでいる酪農家の野村さん、帯広畜産大学の梅津教授などが講演を行いました。

 硲町長は「町の邪魔者=水産廃棄物、林地残材、家畜ふん尿、汚泥、生ごみを活用した新しい産業=バイオマス産業で地域を活性化しようと考えた。それがバイオマス産業都市構想で現在、再生可能エネルギーの調達率は、公共施設年間使用料の約4倍。エネルギー自給率100%をめざし、地域産業、環境対策にもつなげていく」と強調しました。

 畜大の梅津教授は、「十勝では牛のふん尿でバイオガスプラントが20基稼働し、年間8千戸分の電力が発電されている。牛3頭で1軒分の電気が発電される」と解説。十勝の乳牛22万頭で7万軒分の電気がふん尿で出来ることになり、「プラントで出来る液肥も畑に還元できる」と述べました。