2020年2月23日日曜日

日米共同訓練参加のヘリ拠点~287回離発着ー市議会総務委員会

「やっと静かな夜が戻りほっとしてます」


「住宅街の飛行場に大規模演習は無理」
市議会総務委で稲葉市議


 帯広市議会総務委員会が14日開かれ、稲葉市議は、日米共同訓練と帯広駐屯地について質しました。

 1月22日から2月8日まで行われた日米共同訓練で、米海兵隊の攻撃型ヘリなど4機含む15機が帯広駐屯地を拠点として訓練に参加しました。

 市民周知は当初22時以降の使用だけと言っていたのが、17時以降と土日・休日分についても通知されるようになり、市も直ちにホームページで公開しました。稲葉市議は「市民からも市の迅速な対応に好感が寄せられている」と反応を紹介しながら、離発着の回数を質すと「287回」と答弁がありました。稲葉市議は「飛行ルートの下に住む住民から騒音の記録が届けられ、その回数は206回。その記録には『いつもと違う音で、常時音がしてイライラ。押入れの戸が鳴っている。・・・最後にやっと静かな夜が戻りホッとしています』と。住宅街の飛行場に大規模演習の拠点は無理」と今後に警鐘を鳴らしました。

「首長が議員ではチェック機能が果たせないのでは」

帯広市議会総務委で稲葉市議


 市議会総務委員会で稲葉市議は、広域行政について質しました。

 市町村が自治を守りながら広域で事業を進めるために、定住自立圏や一部事務組合があります。定住自立圏は緩やかな連携で、一部事務組合は特別地方公共団体として事業を共同処理します。そして議会も設置することが定められています。稲葉市議は「地方公共団体の首長は、議員を兼職することが出来ない。しかし、一部事務組合の議員は首長が兼職してもよいことになっています。事務組合が大きくなり多額の負担金を支出する自治体の首長が、支出先の議員では議会のチェック機能が働かないのではないか。広域消防は首長は議員になっておらず、検討が必要ではないか」と見直しを提起することを求めました。

「月額給与を削って賞与に回すの国の通知に違反」


 会計年度任用職員制度が4月から実施されます。非正規公務員が持つ低賃金と雇用不安を解消させるには、不十分な制度です。帯広市でも嘱託職員の月額報酬が減額され交通費と期末手当に振り替えられます。稲葉市議は「国の通知に違反するので是正を」と強く求めました。