コロナ禍で収入減少~支払い猶予など適切な支援を
「差押え世帯の子どもに総合的支援を」
市議会決算委で稲葉市議
帯広市では毎年、税の収納率を上げていますが、滞納処分の5割が執行停止、2割強が差押え処分となっています。滞納者で「支払い能力があるもの」には差押え等、「支払い能力のないもの」には徴収猶予や執行停止の滞納処分を法律は規定しています。
稲葉市議は「差押えにはルールがあり、憲法の生存権や基本的人権に基づき差押え禁止財産が明記。生活費や年金・児童手当など社会保障給付費は差押えできないことに。月収10万円以下で502円と言う差押えがあるが、生活費の差押えの可能性があり検証が必要。子どものいる世帯の差押え状況は?」と質すと、「18歳未満の子供がいる世帯は123世帯」と答弁。「子どもの貧困関係者会議と連携し総合的支援を行うべき」と強く求めました。
小規模修繕登録制度~8321万円過去最高
中小業者の仕事確保に貢献~さらに拡充を
帯広市が発注する修繕工事について登録するだけで受注できる小規模修繕登録制度が2003年度から実施されています。地域の中小業者の仕事確保にと党市議団が提案して実現したものです。
稲葉市議は「小規模事業者の受注機会を拡大し、もって市内業者の活性化を図ることを目的とした制度だが、昨年度の実績は」と質したところ、「8321万円で過去最高」と答弁がありました。稲葉市議は「修繕は約2千件、2千7百万円、発注35課のうち40%以下の発注していない課の工事を40%に引き上げると全体で1億円の大台に乗る。コロナ禍で厳しい経営状態に置かれている中小業者の仕事の拡充を」と求めました。