2013年5月12日日曜日

「今こそ平和的生存権と人権を」 憲法記念日に「自民改憲案批判」

「5月3日にみんなで憲法を読む会」が今年25回目となり、宮田汎先生を講師に「今こそ平和的生存権と人権を―憲法が憲法でなくなる自民改憲案批判―」と題する講演を行いました。

宮田先生は「国防軍」創設を明記した自民党改憲案の特徴を
①立憲主義の否定
②恒久平和主義から「戦争する国」へ
③天皇元首化と国民主権の後退
④国民の権利の後退と義務の拡大
⑤基本的人権の否定(97条の廃止)
の5点にまとめ、現憲法との違いを丁寧に解説しました。

そして自民党の憲法案を「国が国民を支配する道具になっている。

もう憲法でない」と断罪。「1215年マグナカルタ、1776年アメリカ独立宣言など国民は自らの権利、事由を守るために憲法を作っていった。

日本国憲法も鈴木安蔵らの自由民権運動の研究をGHQが取り込み創られ、その後の66年間で国民はこの憲法に実質を与え深化させ豊かにしてきた。

『押し付け憲法』などと否定するのは国民の努力を愚弄するもの」と厳しく批判。「改悪を許さない世論と憲法を考え活かす運動を」と結びました。