「食と農のつどい」で東山北大講師
第19回「食と農のつどい」で東山寛北大講師が「TPP交渉からの撤退しかない」と題して講演を行いました。
東山先生は「安倍内閣は7月のTPP第18回マレーシア会合に途中から参加し、年内妥結を約束させられ、8月の19回ブルネイ会合で交渉の内容を4年間漏らしてはいけない秘密保持契約に署名させられた」「閣僚会議も異例の4回も行われ、大筋合意にも至っていない」と経過を報告。
交渉が難航しているのは「これまでのWTOの枠を拡大し、対立点も明確に。特に市場アクセス、知的財産権、国有企業、環境のルールの分野で加盟国の利害が対立」しているとし、主要参加国の市場アクセスの問題などを詳細に解明しました。
「TPP交渉から撤退しかない」
米国は「TPP妥結の障害は、日本としており、『重要5品目の除外』を求めているが、日本は国内調整を全くしておらず、ますます苦しい状況。安易な調整に応じるべきでない」と強調しました。米国内で貿易促進権限を大統領に与えるTPA法案が上程されたが、反対も多い。交渉脱退しかない」とまとめました。