全体会では、研究所顧問河合博司酪農大学名誉教授が「憲法・地方自治をめぐる昨今の動向と地方議会・議員の役割」と題して記念講演を行いました。
河合先生は、福島原発事故から「人間の復興と新たな社会の在り方が求められている」とし、1928年の不戦条約を継承した日本国憲法の例外性と普遍性、東日本大震災・原発事故について語りました。
さらに20世紀は、経済成長の拠点としてモノと人が集中する場所である都市の時代と言われてきたが、光の一方で、公害や住みにくさなどの陰の部分も増殖させてきたと分析。
成熟社会を迎えた今日は、豊かさと幸せの質が求められると強調。そして“ふるさと”が「豊かな生活と生業の場そのものに変わりつつある」と提起しました。