2014年11月9日日曜日

滞納者への差押え「法に基づいた執行を」

 民商役員学習会で稲葉市議


 帯広市が8月策定した「滞納整理マニュアル」について、帯広民主商工会役員の学習会で稲葉市議が講演しました。

 帯広民商が実施したアンケートでも消費税増税後、売り上げ、利益が下がっている中小業者が4割と厳しい経営環境が続いています。高すぎる税や保険料が払いきれず滞納処分を受ける事業者も増え、今回の学習会となりました。

 稲葉市議は「アベノミクスで商売は良くなりましたか」と切り出し、構造改革路線で「貧困と格差」が拡大している実態を解明。税や社会保険料など払いきれない市民が激増し、国の指導のもと、差押え等滞納処分が全国的に激増し社会問題になっていると強調。議会で1円の差押えまで行っていたことを明らかにしながら、国税徴収法で差押え禁止財産や滞納処分の執行停止を規定しており、違法性の高い滞納処分はやめ、「法に基づいた滞納処分を行うため、滞納整理マニュアルを作成した」と話しました。

 「主張すること、たたかいで権利を守る」


 なぜ1円の差押えを行うのか」との質問に稲葉市議は「滞納者との接触機会の確保を目的に差押えを行っているが、法律違反。主張したたかうことで権利を守る」と訴えました。