2016年9月4日日曜日

人口減少時代、自治体の真の「地方創生」を考える

道自治研 中山徹教授が講演


 北海道地域・自治体問題研究所の市町村議員研修会が23日行われ、稲葉市議ら3人の党市議団が参加しました。

 午前は奈良女子大学の中山徹教授が「自治体の真の地方創生を考える」と題した記念講演を行いました。

 中山先生は「日本は20世紀は人口増加世界1、21世紀は減少世界1」と述べ、「国土と地域の再編成を地方創生と言う名で進めようとしている」とその解明を行いました。

 政府の長期見通しを「現在の1・42から2040年に2・07に回復する」としているが、「人口減少の根本的原因の分析なくして総合戦略など独自性に乏しい施策では人口回復はできない」と厳しく批判しました。

新たな国土形成計画で公共施設削減


 中山先生は「人口減少は不可避。地方を①食料基地②エネルギー基地③観光、の視点で再生させる。人口が減るから公共施設を減らすというのは間違い。公共施設とインフラを一体に、市民の意向を反映させる方向で計画の立案を」と強調しました。稲葉市議は十勝のポテンシャルにふれながら「帯広だけの人口対策でなく十勝全体での対策が必要」と発言しました。