2017年3月26日日曜日

市税等の滞納世帯への差押え~644件

「生活費は差押えすべきでない」


「支払能力がない者には納税緩和措置を」

帯広市議会予算委 稲葉市議が質疑


 3月議会予算審査特別委員会で稲葉市議は、市税等の滞納処分について質しました。

 市税等の収納率向上対策に「滞納者に対する措置強化」を掲げていますが「適正な滞納処分を」と求めました。滞納者には「支払能力が在るもの」と「ない者」があり、「ある者」には「分納・差押え」、「ない者」には「猶予や執行停止」と税法に基づいた滞納処分があり、「差押え」には「差押え禁止財産や滞納処分の執行停止」といった「ルール」があると質したところ「その通り」と答弁がありました。今年度の差押え件数等質したところ「644件。預金差押えは203件で年収120万円以下は30件。子どものいる世帯は68件」と答弁がありました。稲葉市議は「給与の差押えは月10万円、生活費の差押えを禁じており、年収120万円以下は生活費に該当し差押えすべきでない。子どものいる世帯は、教育委員会など関係機関と連携すべき」と求めました。


小規模修繕登録制度「対象工事の5割1億円目標に」

「小規模企業基本法の施策としても重要」


 予算審査特別委員会で稲葉市議は、小規模修繕登録制度の実施状況と拡大について質疑しました。小規模修繕登録制度は1件50万円以下の修繕について、登録した小規模事業者に発注することによって受注機会の拡大、市内経済の活性化を目的にしています。「昨年度は対象工事の38%8307万円、今年度は1月末で6716万円、昨年と同規模」と答弁がありました。稲葉市議は「小規模制度の利用の少ない課の発注割合を4割程度に引き上げれば、2400万円、総額で1億円、発注割合5割に達することができる。原課への指導の強化を」と求めました。

マイナス金利で市の利払い「57億円軽減に」


 公債費で稲葉市議は、市債残高の最高利率と現行利率を質したところ「残高の最高利率は4・8%、現行は0・1%」と答弁があり、「2%以上の利率の残高を0・1%で借り換えるといくらの軽減になるか」と質したところ、「一般会計・特別会計で17億円、企業会計で40億円の軽減になる」と答弁。「国への借り換えを求めよ」と質したところ「市長会の要望項目に提案中」と答弁がありました。