2017年8月27日日曜日

子どもの貧困が見えていますか

十勝まち研が講演会と意見交換会


 十勝まちづくり研究会は20日、「子どもの貧困が見えていますか」と題し、講演会と意見交換会を行いました。講師は名寄市立大学教授で子どもの貧困全国ネットの山野良一氏。自治体職員や子ども食堂のNPO、学生や議員など多彩な参加者がありました。


 山野氏は「子どもの貧困の構造は、経済的困難を軸にした多様な要因が相互に関連している」と強調。「国際的にも日本の貧困率は高く、特にひとり親世帯の貧困率は世界トップ。所得再分配が機能していない」と指摘しました。その背景に非正規雇用の増大など親の貧困、子どもに貧困を押し付ける国が日本と政治の責任を批判しました。沖縄県など貧困実態調査や市町村や地域で出来ることがあるとまとめました。

「市町村ごとの貧困率の把握は可能」 


 意見交換会で参加者からの意見の後、山野先生は、「貧困の実態を把握することが重要。沖縄県や石狩市では税務データを活用し貧困率を抱いているし、旭川市は子どもの貧困アンケート調査を全数で行っている」と紹介しました。