2017年12月10日日曜日

立法、行政が機能不全、司法の使命果たせ

安保法制違憲道東訴訟


 安保関連法の道東違憲訴訟の第1回口頭弁論が29日、釧路地裁で開かれ稲葉市議ら原告170人のうち50人余りが参加しました。口頭意見陳述は、6人の原告と代理人が行いました。


 代理人の伊藤真弁護士は、「立法行為の違法性と裁判所の職責について」と陳述。「政治部門が憲法を尊重しない=立法、行政部門が立憲主義、平和主義、民主主義と言った憲法価値を侵害すると言った機能不全に陥っている時だからこそ、司法の役割、裁判官の使命がある。原告の感じる不安は漠然としたものでない。人生を否定されるほどの怒りや苦しみを裁判官は感じてほしい」と訴えかけました。


「安保法制は暗黒政治への逆行」


 意見陳述をした原告の3人は「安保法は暗黒政治への逆行」「戦前から戦後を生きた証人として、戦争への施策を看過できない。憲法違反の安保法を出した為政者に、戦争への意図を感じる」「私たちが頼るのは憲法の番人である裁判所しかない」など訴えました。弁護団は第2次提訴を予定しています。