2018年6月10日日曜日

恐怖を拡散するような訓練すべきでない

北朝鮮のミサイル想定し「Jアラート」訓練


「被害想定、訓練の目的、成果指標もない」

市議会総務委 稲葉市議が指摘


 帯広市議会総務委員会が29日開かれ、稲葉市議は「Jアラート訓練」について質しました。

 全国瞬時警報システム(Jアラート)は2011年9月から運用開始。帯広市における訓練状況を質したところ「地震想定で年2度、国民保護で年1度の伝達訓練が行われていたが、機器の動作確認を行っていた」と答弁。「昨年の北朝鮮のミサイル発射以後、内閣官房から今年度から年6回に一斉訓練の実施回数を増やすと通知があるようだが、どのような訓練を行っているのか」と質したところ「小中学校で机の下に潜るなどの訓練を実施、教師による説明を行っている」と答弁。

 稲葉市議は「ミサイル攻撃に対する具体的想定を示すことなく行う訓練は、恐怖を拡散するだけ。宇宙ステーションの2倍の高さを飛行するミサイルからどのように避難するのか」と政治的な訓練を批判しました。