2018年7月22日日曜日

新しい広場をつくる~文化による地方創生

第23回全国小さくても輝く自治体フォーラムin訓子府


「人間を孤立させない文化による社会包摂」

劇作家の平田オリザ氏が講演


 7月13~14日、オホーツク管内訓子府町で第23回全国小さくても輝く自治体フォーラムin訓子府が開かれ、全国から約六百人の首長や自治体関係者、稲葉市議ら党市議団も参加しました。



 訓子府町の菊池町長の歓迎の挨拶、前田会長・綾町町長の主催者あいさつの後、平田オリザ劇作家・大阪大学教授の記念講演が「新しい広場をつくる~机上の理論ではない文化による地方創生」が行われました。

 平田氏は「スキー人口が3分の1に激減しているが、成年人口の減少は2割」と切り出し、人口減少問題の本質について都市・地方の課題を示しながら「結婚世帯の出産率は変わっておらず、非婚化・晩婚化が問題」「人間を孤立させない文化による社会包摂が必要」強調しました。そして「面白い・帰りたくなる・出会いのある町を作る」と文化と教育の重要性を訴えました。





「情報共有と住民参加~住むことが誇れるまち」

3町長がリレートーク


 「全国小さくても輝く自治体フォーラム」は最終日の14日、ニセコ町片山町長、下川町谷町長、訓子府町菊池町長による「リレートーク」が行われました。

 ニセコ町の片山町長は、まちづくりを「会議は全て公開、予算や政策について町民に直接提起、意見を聞くことを中心とした協同を重視」と強調。さらに「住むことが誇りに思えるまち」を実現する手段として観光も重視。住民本位で開発を抑制し未来につながるまちづくりを進めるため、水資源の保護条例を制定するなど環境保全重視の姿勢を訴えました。

持続可能なまちづくり~小さいからできる自治


 谷下川町長は森林資源を活用し、木質バイオマスエネルギーで熱供給を行う集合住宅を整備した同町の一の橋地区について紹介。高齢化率が51%だった同地区には若い世代の移住や企業の誘致が進み高齢化率が27%に下がったと成果を強調。新たなエネルギー政策とSDGs=持続可能な未来都市の整備を説明しました。

 菊池訓子府町長は認定こども園や障害者施設を新設など「全ての人が住みやすい街を目指していく」と述べました。