2018年8月5日日曜日

大木町もったいない宣言~ごみの再資源化

無駄を見直し、子どもたちにツケを残さない


「地域資源を活かした地域循環システム」

自治体学校第21分科会


 自治体学校2日目は分科会、稲葉市議は第21分科会「大木町の地域資源を活かした地域循環システム」を学びました。



 福岡県大木町では、モノがあふれ、ゴミを大量に出す社会の中で「もったいない」と言う優れた文化が忘れ去られ、地球温暖化などの環境破壊を生み出しており、子どもたちの未来を「もったいない宣言」で守ろうと、ゴミを燃やさない・埋立てしない地域循環システムを構築しています。

 一般ごみの8~9割が生ごみ、プラスチック、紙・布、紙おむつ。10年前からの生ごみのバイオガス化、プラスチックの油化、紙おむつのリサイクル化、古紙・古布の徹底分別でリサイクル率65%と全国有数の実績を上げています。特に全国初のプラスチックの触媒を使った油化システムは、純度の高い油の精製が可能になり、プラスチックの再生産を目指しています。紙おむつリサイクルも全国初で分別回収も行うなど興味深いごみ行政でした。

エネルギーの自給自足・地産地消を進める創エネのまち

糸島市の再生可能エネルギーを視察


 自治体学校の前日、糸島市の再生可能エネルギー導入計画について実地調査を行いました。糸島市は「福島第1原発事故」を契機に、地球温暖化の防止、環境に負荷をかけない、エネルギーの自給自足・地産地消を目的に「再生可能エネルギー導入計画」をH32年度を目途に数値目標も持って進めています。

 計画期間で太陽光発電227%、小水力発電所500%、家庭用燃料電池200%、公共施設への導入350%、12%の省エネと目標を上回るような実績を上げています。

 太陽光発電では、地域のグリーンコープが脱原発を掲げ、市民からの出資で太陽光発電所、小水力発電所、温泉熱発電所を次々と建設、計画推進に大きな役割を発揮しています。

水道施設、水車を活用した小水力発電


 九州大学の研究室とも連携し、既存の動力水車を改造した小水力発電所、水道施設を利用した水力発電所など5カ所の小水力発電所を建設・稼働させてきました。売電金額2千5百万円、8年で建設費回収し再エネ推進基金の原資となっています。