2018年9月2日日曜日

十勝飛行場拠点にオスプレイ訓練

「市民に不安、来るなと何度でも」


「十勝飛行場使用に地元理解なし」

市議会総務委で稲葉市議


 防衛省は23日、矢臼別演習場など道内3カ所の演習場で9月10日~29日まで行われる日米共同軍事訓練で、米軍の「オスプレイ」を使用し、補給拠点として陸上自衛隊帯広駐屯地の十勝飛行場を使用すると帯広市に「通知」しました。

 25日の市議会総務委員会に市長が出席し、オスプレイの十勝飛行場使用関し報告しました。稲葉市議は「5月に使用についての打診があり、『市民の中に安全性に対する不安が払拭されておらず、受け入れる状態にない』と回答していたにもかかわらず、今回の使用の通知は、この間に市民の不安が払拭されたという事か」と質すと「払拭されていない」と答弁があり、「帯広市として市民に不安がある以上、オスプレイの十勝飛行場使用は止めて欲しい、と何度でも言うべき」と市長に求めました。市は、議会の議論も踏まえ28日、防衛省に申し入れを行います。

十勝飛行場「生活環境の保全協定」は「現在も有効」

「オスプレイの騒音、低周波被害の調査を」


 稲葉市議は「十勝飛行場が自衛隊に移管されたS59年、帯広市と自衛隊の間で騒音など生活環境を保全する協定が結ばれたが、現在も有効か。有効ならばオスプレイの騒音と低周波被害について測定など対応すべき」と質したところ「協定が現在も有効。定点測定地の他、必要な測定を行いたい」と答弁がありました。

「沖縄で行っている監視員の配置を」


 稲葉市議は「訓練に参加する海兵隊は沖縄普天間基地所属で、ヘリから窓枠を落下させ、現在も小学校に沖縄防衛局が監視員を配置し、上空をヘリが飛ぶたびに避難。十勝飛行場の周辺には小中、高校が飛行場を囲むようにあり、沖縄と同じように安全確保の手立てが必要ではないか」と対応を求めました。

「低空・夜間、住宅街上空の飛行禁止、事故やトラブルの際は国内法で対応を」


 また稲葉市議は「毎日、8時から22時までの訓練と言っているが、低空・夜間訓練は禁止すべき。住宅密集地などの上空飛行禁止を約束させるべき。オスプレイに乗務する米海兵隊員の宿舎や外出、事故やトラブルがあった時は、日本国内法で対応すべきことをハッキリさせておくべき」と強く求めました。