2018年12月16日日曜日

とかち広域消防2年目の決算審査

消防局の主導で暑所や消防車両の更新を!


「広域消防の様々な課題の解消を」

広域消防議会で稲葉市議


 とかち広域消防事務組合議会が開会され、17年度決算が審査されました。

 19市町村の消防を広域統合した十勝消防局は、設立して2年目の決算となりますが、設立の運営計画で組織面の課題、職員、消防力、自賄いなど様々な課題について、5年間で解消するとされています。

 稲葉市議は「予算審査で課題解消へのタイムテーブルなど5項目について質疑。中長期課題について適宜説明していきたいと答弁があったが、課題分析と協議について説明を求めたい」と質したところ、「給与、階級など合意を進めているが、自賄い=予算に係るものについては、市町村間で再確認、タイムテーブルは持ち合わせていない」と答弁がありました。

 消防力の整備・充実について「新しい基準を作成するまでは、これまでの基準が整備目標になるのか」と質したところ「地域実情を補整しながら構成市町村で連携して進める」と答弁がありました。

更新時期を過ぎた消防車両が79台25%(13年)

運営計画で示した年16台の更新計画を


 稲葉市議は消防車両の更新について「運営計画では、現時点(13年)で21年経過した車両は79台で25%。年16台の更新が必要となり効率的な更新計画が必要と述べている。しかし、広域消防になってから更新実績が半減、16台の更新計画は作られていないのか」と質したところ、「各自治体の予算編成の中で進められている」と自賄いの財政が広域消防の運営計画の実現の障害になっていることが明らかになりました。同様に耐震基準を満たしていない消防署所も3カ所あり、早期な耐震補強を求めました。

「消防議会に議会運営委員会等設置を」


 稲葉市議は議長に「消防職員687名予算58億円、日本最大の広域消防の議会として、チェック機能、政策提言機能を果たしていかなければならない。議員38名は管内最大の議会となり、議会運営委員会の設置が必要」と求めました。