市民の懐を温め将来に対する安心を
「地域資源をオール十勝で財産に変える」
市議会一般質問で稲葉市議
帯広市議会12月定例会で12日、稲葉市議は一般質問に立ちました。
稲葉市議は「国内総生産2・5%減は消費税を8%に引き上げた4年前以来の大幅減少。収入が減り消費が冷え込んでいる。企業の内部留保が446兆円に膨らむ一方、50代の世帯で貯蓄無しが3割に増大。社会保障も削減され消費が拡大するわけがない」「予算とは『全ての市民の幸せ』を実現するための事業化。『今だけ、金だけ、自分だけ』の新自由主義がもたらした市民の苦難=格差と貧困を是正するために出来ることを行う。市民の懐を温め、将来に対する安心感を与える事が、人口対策=人口ビジョンの道筋。予算編成と将来を見越したまちづくりの関係は」と質したところ、市長は「アベノミクスの効果は、地域の隅々まで浸透している状況にない。全ての市民の幸せを基本に、中長期的な視点で地域経済がさらに発展していく基盤づくりを進めていきたい」と答弁がありました。
高すぎる国保料を引き下げ、協会けんぽ並みに
全国知事会は「公費1兆円負担増」要請
稲葉市議は「低所得の中でも不安を抱かずに生活できる三つの要素の一つ、安心して医療を受けられるために国民皆保険制度が憲法で保障されている。しかし今、高すぎる保険料が国保制度の構造的な危機となり、医療保険制度の持続性を揺るがしている。自営業者4人家族で年所得296万円(生保基準並み)の国保料は58万円、年金、税金含め100万円円を超え、担税力を超えている。払いきれると思いますか」と質すと「厳しい状況にある」と答弁。
その原因は「協会けんぽにはない均等割(人数割)と平等割(世帯割)、これをなくすると協会けんぽ並みに。そのために全国知事会や市長会は、国に1兆円の公費負担を求めている」と質すと「粘り強く要望を続けていく」と答弁しました。
「生活保護基準以下の所得への保険料は執行停止」
高い保険料は、5人に1人の払いきれない市民を生んでいる。滞納者への滞納処分は国税徴収法に基づくことを確認し、「支払い能力のない滞納者=滞納処分を行うことにより生活を窮迫させる恐れのある場合」は、徴収法に基づく「滞納処分の執行停止の適用」を求めましたところ、「執行停止を行う」と答弁がありました。