2019年3月10日日曜日

とかち広域消防~職員700人、予算68億円

「住民の財産と生命を守るためのチェック機能を」


「十勝最大の組合議会に議運、委員会を」

消防議会で稲葉市議が指摘


 とかち広域消防議会が28日開かれました。稲葉市議は「広域議会の開催日に構成団体の開催日が重なり、出席できない議員がいる」ことについて、日程調整の在り方など指摘したうえで「十勝管内最大の議員数を持つ広域議会に議運も委員会も設置されていないのが問題。議会の機能を果たすためにも議運などの設置を」と議長に求め、議長は今後の課題として、全体に諮りました。

 また昨年、消防職員が非違行為の是非をめぐり裁判で争っている最中に懲戒免職処分が行われた件について稲葉市議は「係争中の非違行為を理由とした懲戒免職は不当」と処分に反対してきました。議会で「その後、和解があり免職処分の取り消し処分が行われた」と報告がありました。稲葉市議は「非違行為について係争中に懲戒免職させるべきでない。免職に必要な客観的事実について判決で確定させれば、問題はなかった」と処分の適否についての検証を求めました。

「基準を変え充足率が変わるのは、おかしい」

「広域消防の消防力の指針の整備を」


 広域消防議会で稲葉市議は、広域消防の消防力や自賄いなど組織整備について質しました。

 消防の広域化に当たり、職員の採用・給与・階級・配置や勤務形態、消防力の指針、自賄いの解消など整備しなければならない課題が山積し、広域消防設立5年で解消すると言っていました。設立3年がたちどの程度解消されたか質したところ「この4月から給与条例が制定された」だけで、「課題の共通認識を持ちあと2年で解消したい」と答弁がありました。

 稲葉市議は「条例改正が提案されている定数増も増やした自治体の自賄いということで、組織内の移動もできない。消防力の指針も広域消防の指針がないため、実態調査の基準数が変わり充足率だけが上がるという腐心全な実態がある。早期に指針を定めそれに基づく整備を図るべき」と求めました。

「審査請求が1年たっても継続中は、条例違反」


 懲戒免職処分に関する公文書開示請求が出され、その決定が不作為として審査請求が出されていました。「この審査請求がどうなったか」質したところ「継続中」と答弁。審査請求は3カ月以内に採決と条例は定めてあり、手続き上の不作為がある」と厳しく指摘しました。