焼却ゴミの9割は資源
~「ごみゼロ」が十勝の価値
「十勝の強みは食料基地~CO2ゼロに」
市議会一般質問で稲葉市議
市議会一般質問で稲葉市議は、「異常気象と新くりりん焼却場」について質しました。
いま地球は「貧富の格差と気候変動」の二つが世界的矛盾の焦点と言われています。稲葉市議は「地球規模の気候変動は、もはや先送りが出来ない非常事態となっています。温室効果ガスをゼロにする、エネルギーの自給率100%をめざす、こうした取り組みが十勝ブランドを相乗的に高めます。その中で、くりりんセンターを建て替える『新中間処理施設整備基本構想原案』が発表。十勝中からゴミを集めて燃やす~温室効果ガス削減に相反する計画で反対と言わざるを得ません」と表明。2月に原案発表を延期し追加調査「3点」の報告がされ、その検証を行いました。
追加調査の1点目は、ゴミの減量化・資源化に関する調査。調査した富良野市では、焼却は、ごみ全体の8.7%、十勝でも現在の10%以下になれば焼却場を作る必要がありません。
また19市町村で設置した「ごみゼロ検討委員会」で検討し「十勝ゼロカーボンシティ宣言」を行うことを提案しました。
「浸水5m移転ではなく、現在地周辺が最適地」
十勝19市町村で「ゼロカーボンシティ宣言」を
中島霊園南側の建設予定地が5m超の浸水が予想される不適地との懸念に対し、他の建設予定地は河岸浸食など家屋等倒壊氾濫想定区域であり、浸水対策を行えば適地との北大の先生の意見を添付しました。
しかし、A~Fと言う区域に分ける必要はなく、既存施設隣接のAとB、中島霊園南側のC~Fに分ければ、浸水も河岸浸食も少ない既存施設周辺の方が5m超の浸水と河岸浸食の多い中島霊園南側より適地と言うことになります。さらに中島霊園は日高山脈の眺望を売りにしていますが、ゴミ焼却場で眺望が変わると利用者から不満も出ています。
焼却場ありきでなく、慎重検討を
全国の浸水地域にある中間処理施設の現地調査も行っています。久留米市や福岡市では、複数の焼却施設がありました。十勝よりはるかに小さい面積でも複数の焼却場を持っており、十勝に1カ所と言うのは危機対策からも問題だということが明らかになりました。焼却場ありきでなくゴミ焼却の在り方から検討すべきです。