コロナ禍は「自由貿易協定」は何の役にも立たないことを明らかに
「地域内経済循環を基本にした地域社会を」
市議会 稲葉市議が一般質問
帯広市議会6月定例会で稲葉市議は一般質問を行いました。
コロナ危機は地域経済にも深刻な影響を与えています。経営破綻は、時短営業などの影響を受けた飲食店を中心に「息切れ倒産」や「あきらめ型休廃業」がさらに拡大するのは、間違いありません。
稲葉市議は「ポスト・コロナの経済・社会の回復には、地元資源を活かした地域内経済循環を基本にした互恵的で持続的な地域社会に向けた取り組みが重要になってきます。」と述べたうえで、「地域内での再投資を繰り返すことで、地域内経済循環が促進され、付加価値が増え、自治体と地域金融機関と連携して、さらに地域内再投資を高めています」「コロナ禍で自由貿易協定は、何の役にも立たない、国民のための協定ではなかったことが明らかに。人間の命と暮らしに関わる基礎的商品を国産で作るべき、十勝を食と農、環境とエネルギーの生産拠点に」と求めました。
帯広市中小企業振興基本条例活かしたまちづくり
小規模修繕登録制度~初の1億円突破
帯広市の地域経済政策の根底には帯広市中小企業振興基本条例と産業振興ビジョンがあり、「中小企業の基盤強化と健全な発展が、地域社会の発展に寄与する」と規定しています。その理念を具現化した制度の一つに、小規模修繕登録制度があり、50万円以下の修繕について登録事業者に発注するとしています。
稲葉市議が「昨年度の実績について」質すと、「1億1200万円、対象事業の47%」と答弁がありました。稲葉市議が提案し03年度に実現、当初500万円からのスタートでしたが、3千万円、中小企業振興基本条例が出来て6千万円にまで延び、小規模企業振興基本法が出来たときに8千万円に広がり、コロナ禍の取り組みで1億円を突破しました。稲葉市議は「更なる制度の拡充・強化を」と求めました。
帯広柏葉高校新聞局「大人たちよ!積極的対策を打て。全生徒に検査を」とキャンペーン
稲葉市議は、帯広柏葉高校新聞局の「大人たちよ!積極的対策を打て」とのキャンペーンを紹介。「学生の青春がつぶされていき、終わりの見えない我慢の生活が続いている 。ただ我慢を強いるのではなく、全生徒が検査を受けられる環境を整えるべき」 と大人の責任を求めました。